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第三回東京自由律俳句会
日時: 2009/05/16 15:27
名前:   <yusoneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

第三回『東京自由律俳句会』お知らせ

 前年に引き続き「東京自由律俳句会」を下記要領で開催します。今回は句会を中心に進めます。是非ともご出席と投句をお願い致します。
 回を重ねる毎に何かが見えてきます。そして反省も見え、これからの進むべき方向も見えてきます。何よりも継続が命です。前回ご参加の方は是非よろしくお願いします。そして一人でもこの輪を拡げて行きましょう。また新しく参加された会の方には句会の紹介をお願いします。そしていつの日かこの会が全国規模に拡がれば、その時こそ自由律は甦ります。ご協力を何卒よろしくお願い致します。

1,日 時  平成21年5月17日(日)
               午後1時より5時まで
2,会 場  江東区芭蕉記念館 1階会議室
       住所:〒135-0006 東京都江東区常盤1−6−3
       電話:03−3631−1448
   ■地下鉄
        都営新宿線・都営大江戸線 森下駅
                  A1出口より徒歩7分
東京メトロ営団半蔵門線 清澄白河駅
         清澄通り改札口下車A1出口より徒歩10分
3,参加費  1,000円(資料代含む出句のみも可です)

4,出句料  1,000円―2句1組で未発表のもの
  ※出句のみの方は1.000円を郵便振替口座00170-6-38652 海紅社宛
   ご送金下さい。後日選句ハガキと選句結果をお送りします。
  ※当日参加される方は合計2.000円(出句無しで参加だけの方は    1.000円)を会場でお受け致します。

5,応募要領 官製葉書に下記をご記入下さい。
     (FAX・メールでも可。tadato8008@nifty.comアドレスへ)


※懇親会は会の終了後、引き続き同所で行います。(費用2.000円)
また、会の主催者・幹事・編集委員等の方はその旨をお書き下さ  い。後日、資料をお願い致します。

6,連絡先 〒154-0012 東京都世田谷区駒沢2−28−14
                  「海紅社」中塚唯人宛
       電話・Fax:03-3422-6962

7,締切  平成21年4月15日(期限厳守でお願いします。)
  
                  幹事  海紅社
(海紅ホームページhttp://www.kaikoh.com
メンテ

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第三回東京自由律俳句会詠草集 ( No.1 )
日時: 2011/02/11 23:22
名前:   <yusoneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

1 「けさ桜咲きました」喫茶室おすすめの椅子  院瀬見美登里
2 ITあふれちょっと手をだす蝿牛   白神美佐子
3 アイスひとつ買った今日のしあわせ      湯原 幸三
4 青虫の魂蝶を目ざす             永松志都子
5 貴方には見せない春の泣きぼくろ       黒澤 さち
6 洗いたでの青空見上げる花水木とわたし    中塚 唯人
7 洗う皿に映るあなたの緩む口         荻島 架人
8 ありがとうが口ぐせの子でバス停の桜     南家歌也子
9 イグアナの貌してのっしと春が来た      黒瀬 文子
10 春、黄色い花の名を妻にきく         田中  陽
11 うぐいすだ何処私と誰か立ち止まる      上塚 功子
12 恨みつらみ歯車には歯車の言い分       三浦 桂芽
13 おおきい長靴と傘おっとっと花時雨      原  鈴子
14 訪うておしゃべりのハナ庭の桜待ちぼうけ 院瀬見美登里
15 陽炎の真申で揺れるは母の泣きぼくろ   棚橋 麗未
16 悲しみの形で蝶の飛ぶ墓         富永 鳩山
17 喜寿の春捨てきれない箪笥の和服     小山 君子
18 季節の変わり目に見つけた春の嘘     内藤 邦生
19 休戦の街 影絵の獣が眠っている     荒木  勉
20 還る処が無い桜花びら夜をさまよう    斎藤  実
21 心の吹き溜まりにもさくらさくら     南家歌也子
22 さ く ら 魔物ゆっくり立ち上がる   平岡久美子
23 さくらさく風のとまどい         萱沼 良行
24 サクラチルチルアナタモミチル      都丸ゆきお
25 桜ふぷきは春風のいたずら        永松志都子
26 雑草ぞくぞく世の中どう廻ってゆく    三浦 桂芽
27 スギナその細い葉先に夢のつゆおく    佐瀬 広隆
28 雑木林薄緑レースの装い         岩谷 照子
29 タラの芽差し木して生命線の泥      岩村 操子
30 小さな謡い笑顔にもどる花の下      有明サトミ
31 地球が泣いている長崎の子守歌      富永 鳩山 
32 ちょうちょ結びがするりと解けて夏に入る 内藤 邦生
33 ちょっと回路をはずす心のメモ      白神美佐子
34 ついハムが浮かぶペットの豚       そねだ ゆ
35 つめをきる どんな世も春はくる     重富 架光
36 戸一枚の世界 開けられない       黒澤 さち
37 友と語らうレンゲ草の一群        岩谷 照子
38 縄跳びの輪の中に春が転がりこむ     棚橋 麗未
39 農婦の赤帽に夕日春耕す         小山 君子
40 爆音こない日の焼いもが旨い       重富 架光
41 花ニラ花ダイコン犬のふぐりそして私が春 中塚 唯人
42 花のなかの私へ等身大の死が咲く     荒木 勉
43 花吹雪セピア色の青春          折原 義司
44 春の空の色みつけたOhいぬふぐり    田中 耕司
45 春の水音 わたしの耳が転がる      黒瀬 文子
46 日向の湯呑みに桜訪ねて来た       荻島 架人
47 昼から騒ぐ猫が居て竹やぶざわわ     岩村 操子
48 不景気とはこういうものか通勤の列    森   命
49 ペットロス心の穴にハクモクレン     都丸ゆきお
50 本音ぐつぐつ鰤の粗煮る妻        小山 智庸
51 祭り間近か葉わさびは漬け物にして待つ  森   命
52 マルメロはこらえきれず参道を白に染めた 増渕 コク
53 見上げる桜癒えしこの身に勇気わく    有明サトミ
54 ミモザの黄よ恋はおしまい        萱沼 良行
55 無雑作に吹かれた樺の葉バックに仕舞う  増渕 コク
56 寄居虫(ヤドカリ)のすてた殻へ泊まりに行こう 小山 智庸
57 ゆすらの花戻らない日へ旅をする     安門  優
58 夜が桜色まったく春だ          田中 耕司
59 永遠ということないと春愁        安門  優
60 願い事はそっとまんまるのお月さま    吉川 通子
61 抗してちびる一兵卒の赤鉛筆       新山 謙治
62 咲き誇る花の花を放れ風の花びら     佐瀬 広隆
63 子は家を出て夫婦に残した尽きてゆく時間 吉多 紀彦
64 死に物狂いで生きてるか         新山 賢治
64 春一番負けるものかと雪柳の手      白松いちろう
66 上着など脱いでさらりと恋を告げてみる  湯原 幸三
67 大道芸の指先へとまる春         平岡久美子
68 朝市帰りエコバックから蕗がはみ出し   上塚 功子
69 軟球投げあう今日の酒うれし       吉多 紀彦
70 波紋にゆれゆれ花筏が笑う        原  鈴子
71 壁紙貼り替えた壁に先ずは壁時計     そねだ ゆ
72 葉桜の上舞台を譲るひとひら       白松いちろう
73 いつその時がきても臨月の娘と歩くさくら 吉川 通子
74 犯罪に似た夢を見 春になっている    田中  陽 
75 里いちめん今日福寿草の成人式      折原 義司
76 灯の色もおぼろさりげなく腕組む     斎藤  実
77 ともあれデコボンのデコのあたり爪を立て 紺  良造
78 回りたがる日傘なだめて菖蒲園めぐり   紺  良造 
79 倖せ色の菜の花の海に溺れる       藤澤 隆子
80 陣取りの太陽が真ん中に花造敷く     藤澤 隆子
 
※以上四十人から寄せられた八十句から、投句者全員に各人五句の選句とその内特選句を一句選んでいただき、特選句を二点、その他は一点で集計し得点を付けました。前回は十句選句でしたが、今回は厳選を期し五句としました。
 ただし最後の四句は締切後の投句により残念ながら選句の対象からは洩れています。
メンテ
第三回東京自由律俳句会報告2 ( No.2 )
日時: 2011/02/11 23:56
名前:   <yusoneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

【第三回東京自由律俳句会報告二】 田中 耕司

 今回は披講を担当しましたので、誌面の都合上、句会の内容総てを載せる訳には行かないので、上位十句に絞って紹介します。
 今回、寄せられた作品は八十作品その内四作品は締め切りに間に合わず選句の対象になっておりません。最高得点は、十五ポイント(特選を二ポイント、並選をーポイントで計算しています。)

  本音ぐつぐつ鰯の粗煮る妻           小山 智庸
 十五ポイント、最高得点の句です。妻を云わなくてもと言う意見も出ましたが、二の句の場合ほとんどの人が妻の愚痴を黙って聞いている夫の姿を思い浮かべている意見が多かった中で、妻が飲んべえの夫の酒の肴を用意しながら,「気楽に酒を飲んでいて私にこんなことぽっかりさせてなによ」と、妻の側に同情するようなそねだ氏の意見もあり、私にとって、一番新鮮だったのは夫の側からではなく、妻の側から見ているのではないかと言われたときでした。それだけでもこの句会の意味がある、大げさですがそう思いました。

 十三ポイントで二位に選ばれたのも同じ小山智庸氏の作品でした。

  寄居虫のすてた殻へ泊まりに行こう       小山 智庸
 この作品を特選とされた人は四名、一位の作品が三名ですからインパクトではこちらに分があったのかなと思っています。
 この作品については、院瀬見美登里さんの不況で職を失った人を思うと云う社会性を読みとった鑑賞が私には非常に羨ましく思えました。

 三位は十ポイントで三句が並びました。

  洗いたての青空見上げる花水木とわたし     中塚 唯人
 中塚作品のわたし≠ノついて、花水木に擬人化している訳だから、仮託には自分も当然に含んでいるので要らないのではないかと云う発言に対し、わたし″が無くなると単なる風景描写になるのでやはり必要だという吉多氏の意見も出て、それに対して作者は自分の位置をはっきりさせるために、わたしが絶対に取れないと言った辺り、作者と読者の意見交換があり面白かったところです。

  ちょうちょ結びがするりと解けて夏に入る    内藤 邦生
 内藤作品については、ちょうちょ結びがどんなものなのか、帯であるとか、靴の紐であるとか、それによって感じ方が違い、結句の入るについても、夏で止めてはどうかと考え方もありました。今回は作者が欠席でしたのでその点については残念ながら開けませんでした。

  縄跳びの輪の中に春が転がりこむ    棚橋 麗未
棚橋作品は特選に選ばれた人が居ないが人数としては、1位の作品の次に賛成者が多い作品でした。
 目の前にすんなりと情景か浮かんでくる句で、私も、内藤作品と、棚橋作品で大変迷いました。
 この作品のてにをはなどについて時間をかけて多くの人の意見を聞いてみたい、本当にそう思います。

 次は九ポイントで六位の作品。

  喜寿の春捨てきれない箪笥の和服        小山 君子
 選句したのが男女四名ずつ、私は女性が選ぶ作品かなと思っていましたので少々意外でした。
 特選に選んだ上塚功子さんが女性らしい鑑賞でこの作品への深い思いを語られましたが、和服を着物にしてみたら、受ける感じが違ってくるのかなとも思います。

 七位は三句が八ポイントで並びました。この三作品は受け取り方が人によってずいぶん違うように感じました。

  ありがとうが口ぐせの子でバス停の桜      南家歌世子
この作品では、精神的なハンデを持っている子供を思われたりする人も居たようでしたが、自身にかかわる子供か、そうではないのかで受け取り方がまったく変ってしまうような感じを受けました。

  春、黄色い花の名を妻にきく           田中  陽
 田中陽氏の作品も、同じように読み手によって受ける感じが違うようです。虚しさを感じる人もおり、またほのぼのした情を覚える人もいるようです。
 この作品の「 」についていろいろ意見を交わしたかったのですが時間の制約がどうにもなりません。

  上着など脱いでさらりと恋を告げてみる     湯原 幸三
 湯原作品の若々しさに、多くの人が賛成をされています。読者の若者へのあごがれが共感を呼び、将来への希望が見えてくるような感です。
 特に「など」に恥じらい或いはテレがありその微妙な心理描写が功を奏したようです。

 十位は六ポイントで五句が並びました。

  イグアナの貌してのっしと春が来た       黒瀬 文子
 特にこの句の「イグアナ」は、これまでの俳句の世界ではめったにお目にかかれなかった代物で、その大胆な発想に魅了されたようです。イグアナと春の取り合わせを受け入れられる人は良いのですがゝ爬虫類が嫌いなのに特選に選んでしまうのも何故か納得してしまいました。
 そしてさらにのっしのっしと続けた方が良いという萱沼さんのご意見も興味深いものがありました。

  さ く ら 魔物ゆっくり立ち上がる      平岡久美子
 黒瀬作品と同じような発想かと思いますが、平岡作品は桜を「さ く ら」と一字あけで書き、ゆったりと読ませようという作者の視覚的な狙いも充分に納得できますが、活字にすると問の抜けたように感じる点もあり難しいところです。
 私のは春全体を魔物と言っているのはちょっと大げさなのではないのかなとも思いますが(花粉症の人には魔物だろうけど)、従来の桜のイメージを払拭させたことはお手柄と思います。

  春の水音 わたしの耳が転がる         黒瀬 文子
 再び黒瀬作品、イグアナと水音、同じ春を表現するのにまったく違うものでアプローチしてきて成功していると言っていいでしょう。
 水に転がるのは不自然な感じを持ってしまうとゝこの作品を受け入れられないのかも知れません。

  日向の湯呑みに桜訪ねて来た          荻島 架人
 荻島作品、桜の花びらを来訪者として一句にした荻島作品、特選とした萱沼氏が言われた日常性は句作の重要な要素だと思います。

  願い事はそっとまんまるのお月さま       吉川 通子
 吉川作品はイグアナや魔物ではなく、春らしい題材で春を語っています。この願い事がなんであれ、まんまるなお月様に願いを託すのは不変ですから、このような日常こそ一句の芯になるのではないかと思います。
 とにもかくにも理屈抜きで心暖まる句であることには間違いはありません。
 この他にも、特選を獲得した作品を中心に句会を進めましたが、時間の配分が充分ではなく、すべての作品について触れられなかったことをお詫びします。最後に、得票を得られなかった作品のどこに欠点があるのかなどについて検討する時間を設けるべきではないかと云う声がありました。私の個人的な考えですが、それこそが句会の本当の目的なのではないかと思っています。
 次回を担当する方々には、是非その辺にも考慮をお願いしたいと思います。
メンテ
第三回東京自由律俳句会報告3 ( No.3 )
日時: 2011/02/12 00:14
名前:   <yusoneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

【第三回東京自由律俳句会報告三】 中塚 唯人

 今回は第二部として海紅の大会でおなじみの「私の一句」を、七人の方にあらかじめこれまでの俳句人生で強烈な印象を得た一句を選んで頂き、その句について話し合ってみました。

               「ぎんなん句会」 佐瀬広隆選
  老足一本の杖と五歩三歩月のよろし        荻原井泉水
〔推薦の弁〕井泉水が亡くなる近くに詠んだ句で、よろよろよろけながら月に向って歩く姿が良く見える。俳句をやっていて最後にこういう気持になれるならば、生きてる価値があると思い選んだ句。
○さすがに隙のない巧い句でこのような澄んだ境地になりたいもの。技術的にも一、五、三と巧く数字を配置し、「よろし」が効いている。ただし形としては非常に古く、今の若者にはピンと来ないかも知れないが、将来に残しておきたい一句。 

                「海紅社句会」 田中耕司選
  爪切ることはひとりでいるということです     中塚  檀
〔推薦の弁〕季語がなくても季節を感じる句。初夏に入りこれからサンダルを履き始めようしている女の子が、椅虜に爪を切っている姿が思い浮かぶ。放哉の「爪切ったゆびが十本ある」を意識して作った句と聞いている。
〇「ひとり」から男が一人で爪を切ってる姿が浮かび、そうなると寂しさを感じ季節は初冬の頃となるとの意見が大勢を占めた。無の句は読み方によって句意が変わってしまう事もある。面白い。

             「かみなり社句会」 小山智庸選
  子よ「救命丸」は買ったぞ満天の星の中      小山飛南車
〔推薦の弁〕父親の飛南車が腹をこわした子供(智庸)の為に自転車を漕いで薬を買いに行った愛情溢れる一句。
〇「宇津救命丸」が分からないと理解出来ぬ句。固有名詞を句に使い成功することは稀であるが、決まれば効いてくる。自由律ならではの作品。

                   「主流」 田中 陽選
  旅に病んで夢は枯野を駆けめぐる         松尾 芭蕉
〔推薦の弁〕表現的にこの時代ならば「旅に病み」であるが、敢えて「病んで」と日常の言葉、口語で辞世の言葉を締め括ったところに興味を覚える。〇「旅」「病む」「夢」という人生のキーワードをこの最後において配置したあまりも有名な句。

                「白ゆり句会」 棚橋麗未選
  死ぬ時もこの顔しかない茄子の花         瀬戸青天城
〔推薦の弁〕茄子の花は千に一つも無駄のない花と言われているがそれが巧く合っている。
〇昭和二十六年五月に創刊された、感動主義を堅持した「感動律」の発行・編集人として活躍された大先輩のさすがの句。思いも深く非の打ち所無し。

                    「群妙」 冨永鳩山選
  どうしようもないわたしが歩いている       種田山頭火
〔推薦の弁〕この句と出会った学生時代、短詩型文学で、こんなに生々しい言葉が使えることに実は驚きました。「まっすぐな道でさみしい」口語の恐ろしさを知らされた瞬間でした。それはまた、人間の闇の部分を取り出し、これが人間だ、と叫ばれた瞬間でもあります。
〇日分の心の中から自然に湧き出た句で、リズムが佳く覚えやすい。

                  「草原」 そねだ ゆ選
  春の海へ裾を上げる                高橋 暁子
〔推薦の弁〕何にも巧みがなくてスッと出来た景の広い句。
〇短律句のキレを生かしたイメージの広がる句。この句会に参加されている方のように句歴が長くなると、それなりに技術面が巧みになり、句数が多くなってくるとどうしてもマンネリ化を避けるために作為が交じってくる。この句はそういったむしろベテランに共感を得る句で、初心者が目ざす句ではないかも知れない。いずれにしても原点回帰の必要性を考えさせられる句には違いない。

 今回は七人の方にいずれ劣らず秀句取り上げて頂きました。誠に有難う御座いました。まだまだ世に埋もれている一句、紹介したい一句があるはずです。多くの人々の心に残る句、衝撃を受けた句、腹を抱えた一句などを今後もこういった場で披露して行けたらいいと思います。そして皆さんも是非そう言った句を見つけ、そして作りましょう。
メンテ

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